霰粒腫(さんりゅうしゅ)
霰粒腫(さんりゅうしゅ)
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まぶたにコロコロとしたしこりができる病気の代表が霰粒腫(さんりゅうしゅ)です。
「ものもらい」と呼ばれることもありますが、一般的なものもらい(麦粒腫)が細菌感染によるものであるのに対し、霰粒腫は主にまぶたの脂を出すマイボーム腺が詰まることによって起こります。
まぶたの中には「マイボーム腺」という脂を分泌する腺が並んでいます。
この出口が詰まって脂がたまり、その周囲に炎症が起こることで、まぶたの中にしこり(肉芽腫)ができます。これが霰粒腫です。
大きさは小さなものから1cmを超えるものまでさまざまで、上まぶた・下まぶたのどちらにもできます。
霰粒腫では、まぶたにしこりができる、腫れがなかなか引かないといった症状がみられます。
症状の程度はさまざまで、
といった症状がみられることがあります。
炎症が落ち着いたあとも、しこりだけが長く残ることがあるのも霰粒腫の特徴です
霰粒腫は、すべてが点眼だけで治る病気ではありませんが、まずは炎症の程度をみながら点眼治療で経過を観察します。
霰粒腫の炎症が強い時期には、まぶたが赤く腫れたり、痛みを伴ったりすることがあります。
炎症が強い場合には「しこりの部分にステロイド薬を注射することがあります」
感染を伴っていると考えられる場合には、抗菌薬を使用することもあります。
点眼治療を行っても大きなしこりが残る場合や、長期間改善しない場合には、切開して内容物や肉芽組織を取り除く治療を検討します。
局所麻酔を行い、状態に応じて切開して処置します。
④ 温罨法について霰粒腫では、ご自宅でまぶたを温める温罨法(おんあんぽう)を行うことで、マイボーム腺の脂がやわらかくなり、排出されやすくなることがあります。
霰粒腫の多くは良性ですが、特に高齢の方で、なかなか治らない場合や同じ場所に繰り返す場合には、霰粒腫によく似た別の病気が隠れていることがあります。
次のような場合には注意が必要です。
まれではありますが、脂腺癌などの眼瞼腫瘍が霰粒腫のように見えることがあります。
特に高齢の方で上記のような経過がみられる場合には、必要に応じて病理検査などを行い、ほかの病気が隠れていないか確認します。
霰粒腫はお子さんにも比較的よくみられる病気です。
お子さんの場合も、まずは点眼治療を行いながら経過をみることが基本です。小さなものでは、時間とともに自然に小さくなっていくこともあります。
一方で、小さなお子さんでは処置の際にじっとしていることが難しく、手術治療を行いにくいことがあります。そのため、しこりが残っていても、すぐに手術をせず、しばらく経過をみることも少なくありません。
その結果、治るまでに数か月以上かかるなど、長い経過になることがあります。また、炎症が続くと、まぶたの裏側に結膜肉芽腫ができることもあります。
見た目がなかなか改善しないと心配になりますが、霰粒腫そのものは基本的には良性の病気です。時間はかかっても、多くは徐々に小さくなっていきます。
赤みや腫れが強い場合や、急に大きくなる場合などは、状態をみながら治療方法を検討します。
小さいものは自然に吸収されることがあります。ただし、完全に小さくなるまで数週間以上かかることもあります
おすすめしません。感染や炎症を悪化させる可能性があります。
霰粒腫そのものは細菌感染が主な原因ではないため、抗菌薬だけではしこりがなくならないことがあります。感染や強い炎症を伴う場合には抗菌薬を使用します。
すべての霰粒腫に手術が必要なわけではありません。大きさ、場所、経過、症状などを確認して治療方法を決めます。
繰り返しできる方もいますが、特に同じ場所に何度もできる場合や、なかなか治らない場合には、他の眼瞼疾患との鑑別が重要です。
「ものもらいだと思っていたけれど、しこりだけがずっと残っている」
という患者さんは少なくありません。
霰粒腫は自然に改善することも多い病気ですが、大きさや炎症の程度によっては治療が必要です。また、まれに霰粒腫以外の病気が隠れていることもあります。
まぶたの腫れやしこりが続く場合には、お気軽にご相談ください。