斜視
斜視
\ まずここだけ、斜視のポイント /
斜視とは、左右の目の向きがそろわず、片方の目が見ている対象からずれている状態です。
通常、私たちは右目と左目で同じ物を見て、それぞれの映像を脳の中で一つにまとめています。これを両眼視といい、そこから奥行きや距離感を感じる高度な機能が立体視です。
斜視があると、この両眼視がうまく働きにくくなります。
特に子どもでは、目の位置だけではなく、左右それぞれの視力や両眼視機能がきちんと育っているかを確認することが重要です。
子どもの「見る力」は、生まれた時から完成しているわけではありません。目から入った映像を繰り返し見ることで、視力だけでなく、左右の目を一緒に使う両眼視機能や立体視も少しずつ発達していきます。
視覚の発達には「感受性期」と呼ばれる大切な時期があり、生後すぐから乳幼児期に急速に発達し、その後も学童期まで成長が続きます。
この時期に、
などによって「両目でくっきり見る」ことが妨げられると、視力や両眼視機能が十分に育たず、弱視につながることがあります。
そのため子どもの斜視では、
「左右の視力が育っているか」
「両目を一緒に使えているか」
「立体視が育っているか」
まで確認することが大切です。
小さなお子さんでは、診察室では目がまっすぐでも自宅では斜視がみられることがあります。
目がずれている時の写真や動画があれば、診断の参考になります。
片方の目が外側にずれる状態です。子どもでよくみられるのが間欠性外斜視です。
普段は目がまっすぐでも、
などで片方の目が外へずれることがあります。
間欠性外斜視では、すぐに手術が必要というわけではありません。
斜視になる頻度、ずれの大きさ、目をまっすぐに保つ力、視力、立体視などを確認しながら治療時期を判断します。
片方の目が鼻側に寄る状態です。代表的なものに、
乳児期の早い時期からみられる内斜視です。視力や両眼視機能の発達への影響を考え、早期から治療を検討することがあります。
遠視によるピント合わせが原因となって目が内側へ寄る斜視です。遠視を適切に矯正する眼鏡が治療の基本となります。
また、それまで問題のなかった方に急に内斜視や複視が出た場合には、神経や全身の病気が関係していないか確認します。
片方の目が上または下にずれる状態です。
両目で一つに見ようとして、無意識に首を傾けたり、顔を横に向けたり、顎を上げ下げしたりすることがあります。
子どもでは、斜視によって左右の目から異なる映像が入ると、脳がずれている目からの映像を使わなくなることがあります。
この状態が視覚の発達期に続くと、目そのものに大きな異常がなくても視力が十分に育たない斜視弱視につながることがあります。
そのため、斜視の診療では「目の位置」だけでなく、左右それぞれの視力を確認することが非常に重要です。
松風たかぎ眼科では、斜視の種類や年齢に応じて、
などを組み合わせて評価します。
小さなお子さんでは、年齢や発達に合わせて検査方法を工夫します。
斜視の治療は、種類・年齢・視力・両眼視機能などによって異なります。
遠視・近視・乱視などを適切に矯正します。特に調節性内斜視では眼鏡治療が重要です。
弱視を伴う場合には、眼鏡治療に加えて、必要に応じて視力の良い目をアイパッチで隠す治療などを行います。
斜視や複視の状態によっては、光の方向を変えるプリズムを使用した眼鏡を検討します。
眼鏡だけでは改善しない場合や、目のずれが大きい場合、両眼視機能への影響が大きい場合などには手術を検討します。
目を動かす筋肉(外眼筋)の位置や働きを調整し、目の位置を整えます。
子どもの斜視で大切なのは、見た目だけではありません。視力や両眼視機能には、育つ大切な時期があります。
一方、間欠性外斜視のように、経過をみながら治療時期を判断できる斜視もあります。
つまり、
「斜視だからすぐ手術」でも、
「子どもだからしばらく様子見」でもありません。
斜視の種類、視力、屈折、ずれる頻度、両眼視機能などを確認し、そのお子さんに合った治療方針を考えることが大切です。
松風たかぎ眼科では、お子さんの目の位置だけでなく、視力・屈折・両眼視・立体視まで含めて評価しています。
「時々目が外れる気がする」
「写真を見ると目の位置が気になる」
「健診で斜視を指摘された」
といった段階でも、お気軽にご相談ください。